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子供の矯正中に歯が抜けたらどうすればよい?

子供の矯正中に歯が抜けたらどうすればよい?

子供の矯正中に歯が抜けたらどうすればよいか不安に感じるパパやママはおられるでしょう。成長期は乳歯が抜けて永久歯が生えることが自然であり、決して珍しくありません。ただ、矯正治療中であった場合、どのような対処を行えばよいのか、詳しくご紹介いたします。

子供の歯が抜ける期間

子供は6歳頃から12歳頃にかけて乳歯が順次抜けて永久歯が生えてきます。生え変わりの時期を専門的には混合歯列期と呼び、この年齢の子供にとって歯が抜ける状態は成長過程においてとても自然なことです。

どのように歯が抜けるのか?

歯が抜けるのには、ある程度順番があります。一番初めに抜けるのは下の前歯でそのタイミングで、奥に大臼歯(6歳臼歯)が生えてきます。7歳前後になると上の前歯が抜け、一般的には前歯から奥歯へ向かって歯が順番に抜けていき、11~12歳前後にはある程度生えそろってきます。一度に2本抜けたり、抜けるタイミングが左右で少し違うなどは、個人差があるため特に心配する必要はありません。

右側の歯が抜けたのに左側は全く抜ける気配がない場合は、歯科医院へ相談することをおすすめします。生え変わり期の歯並びに不安があれば、矯正歯科が行っている無料の矯正カウンセリングをご活用ください。

どれくらい目安で新しい歯は生えてくる?

乳歯が抜けて約3ヶ月程度すれば永久歯は生えてきますが、まれに出てこないこともあるため注意しておきましょう。抜けて生えるまでに時間がかかる方はおられますが、もし1年以上永久歯が生えてこないようであれば歯科医師へ相談してください。生えてくるのに、歯科医師の手助けが必要な場合があるからです。

矯正中に歯が抜けたらすることは?

矯正器具の圧力や移動により、特定の歯が早期に抜けるケースがあります。矯正治療中の歯の抜け替わりは、治療計画に影響を与える可能性があります。歯が抜けたらまずは冷静に対応することが重要です。

歯が抜けた際の対処

矯正中であれば定期的に通院を行っていますが、通院日がかなり先であるならば、一度矯正歯科へ連絡して相談してみましょう。成長過程で歯が抜ける場合は、特に対処が必要ないことが多いですが、緊急の対応が必要ならば指示に従ってください。

  • 治療計画の見直し
  • 矯正器具の調整

抜けた歯が矯正器具に影響を与える場所ならば、器具の調整が必要です。歯の位置や状態によっては、矯正治療計画を新しく練り直す可能性があります。矯正医師と相談し、最適な状態で治療を継続しましょう。

子供の矯正には最適な時期がある?

子供が歯の矯正を開始する時期は、いつ頃がベストかを知っておく必要があります。正しい時期に矯正治療をすると、歯の健康が保たれ、負担も少なくて済みます。子供に矯正治療ができる時期は2つあり、それぞれ1期治療と2期治療と呼ばれます。治療時期について、詳しく知っておきましょう。

1期治療

1期治療は乳歯と永久歯が混合している時期に行われる治療です。体の成長が著しい時期であるため、あごが広がるように誘導できれば矯正治療をスムーズに行えます。すべてが永久歯になってしまうとあごも固定されることから、歯列矯正をするスペースの確保が難しくなり、抜歯処置を検討しなければなりません。そのため、歯列矯正を必要とする子供にとって乳歯と永久歯が混合している時期から開始して、歯を綺麗に並べる隙間を確保することは、非常に重要です。

2期治療

2期治療は全ての永久歯が生えそろった時期に行う治療で、歯並びや噛み合わせだけでなく、見た目も重視した治療を行います。2期治療ではマルチブラケット矯正(歯にブラケットを付けてワイヤーでの矯正治療)や、インビザライン矯正(マウスピースを装着し歯が動けば新しいマウスピースに交換する矯正治療)を行い、適度な矯正力をかけて歯を動かします。思春期の子供が装着するワイヤーやブラケットは、目立たないよう白色か透明なものを選ぶとより精神的な負担が少ないです。治療期間は歯並びの状態にもよりますが、1~2年程度動的治療をして、その後歯の動きを保定装置で固定する静的治療を行います。

まとめ


子供の矯正治療中に歯が抜けた場合の対応は、遠い日付で通院するならば担当医へ連絡が鍵となります。歯の抜け方が急であったり、意外な部分が抜けると、矯正治療計画の見直しなど、担当医としっかりと相談しながら進めることが重要です。日常の口腔ケアを怠らず、定期的な検診を受けることで、健康な歯と矯正治療の成功を両立させましょう。