歯と口のトラブル

奥歯の奥に小さい歯が生えかけているのですが?

奥歯の奥に小さい歯が生えかけているのですが?

「なんだか最近、奥歯の奥に違和感がある…。」
「鏡で見たら、小さい歯が生えかけている気がするけど、これって大丈夫?」

そんなふうに感じて、不安になったことはありませんか?

食事中にふと気づいたり、歯磨きのときに違和感を覚えたりすると、「これって普通なの?」と心配になりますよね。特に、奥歯の奥のほうは見えにくいため、何が起こっているのか分からず、つい放置してしまいがち。

でも、気づかないうちに歯ぐきが腫れていたり、痛みが出てきたりすることもあります。だからこそ、「小さい歯が生えてきた?」と思ったときに、正しく対処することが大切なのです。

今回は、そんな「奥歯の奥に小さい歯が生えてきた」悩みについて、原因や対処法を分かりやすく解説していきます。

「もしかして私も…?」と思ったら、ぜひ読み進めてみてください。

奥歯の奥に小さい歯が生えてきた!?

「最近、奥歯のさらに奥に小さな歯が生えてきた気がする…。」
このように感じたことはありませんか?

奥歯の奥に歯が生えると、違和感を覚えることが多くなります。痛みが出る場合もあれば、特に症状がないケースもあります。しかし、これが何の歯なのかを知ることが、今後の適切な対処につながります。

奥歯の奥の小さい歯の正体は?

奥歯の奥に小さな歯が生えてきたと感じたとき、いくつかの可能性が考えられます。それが 「どんな歯なのか」 を知ることで、適切な対応ができるようになります。

1. 親知らず(智歯)

一番多いケースが「親知らず」 です。

特徴

10代後半~20代前半に生えてくることが多い
最も奥の歯のさらに奥に位置する
まっすぐ生えてくることもあれば、斜めや横向きに埋まっていることもある

気をつけたいポイント

  1. まっすぐ生えれば問題ないが、斜めや横向きに生えると隣の歯を押すことがある
  2. 一部だけ歯ぐきに埋まっていると、汚れがたまりやすく、歯垢が原因で炎症を起こすことがある(智歯周囲炎)

親知らずなら、どうすればいい?

まっすぐ生えていて噛み合わせに問題がなければ、そのままでもOK
違和感や痛みがある場合は、抜歯を検討することも

2. 過剰歯(かじょうし)

「本来生えてくるはずの歯の本数よりも多く生えてくる歯」 のことを過剰歯と言います。

特徴

遺伝や発育異常が関係することが多い
乳歯が抜けたあと、通常の永久歯とは別に余分な歯が生えてくることがある
前歯の部分にできることが多いが、奥歯に発生することもある

気をつけたいポイント

  1. 歯並びを乱す原因になることがある
  2. 噛み合わせに影響を与える可能性がある

過剰歯なら、どうすればいい?

まったく問題がなければそのままでもOK
しかし、歯並びや噛み合わせに悪影響がある場合は、抜歯を検討する

3. 埋伏歯(まいふくし)

「歯ぐきの下に埋まったまま生えてこない歯」 のことを指します。

特徴

本来生えるべき永久歯が、顎の骨の中や歯ぐきの下に埋まったまま出てこない状態
親知らずが埋伏歯になることもある

気をつけたいポイント

  1. 口の中に出てこないため、気づかれにくい
  2. 放置すると周囲の歯を圧迫し、歯並びを乱す可能性がある
  3. まれに嚢胞(のうほう:液体が溜まった袋状のもの)ができることもある

埋伏歯なら、どうすればいい?

レントゲン検査で確認し、問題がない場合は経過観察
周囲の歯に影響がある場合は、外科的に抜歯することも

4. 骨の隆起(骨隆起)

「歯」だと思っていたものが、実は「骨」の盛り上がりだった!** ということもあります。

特徴

下顎の奥歯の内側、または上顎の真ん中あたりにできることが多い
触ると硬く、痛みがないことが多い

気をつけたいポイント

  1. 何かしらの病気ではなく、基本的には放置しても問題なし
  2. ただし、入れ歯を作るときなどに邪魔になる場合は、除去することもある

骨隆起なら、どうすればいい?

痛みや不快感がなければ、そのままでOK
もし大きくなって食事や会話の邪魔になる場合は、歯科医院で相談

5. 乳歯が抜けずに残っている(残存乳歯)

通常、子どものころに抜ける乳歯が大人になっても残るケースもあります。

特徴

永久歯がうまく生えてこなかったため、乳歯が残ってしまう
親知らずの近くに残存乳歯が見られることもある

気をつけたいポイント

  1. 乳歯は永久歯に比べて弱いため、虫歯になりやすい
  2. 周囲の歯の成長を妨げることがある

残存乳歯なら、どうすればいい?

歯並びや噛み合わせに影響がなければ、特に処置しなくてもOK
ただし、ぐらついていたり、虫歯になっている場合は抜歯を検討

奥歯の奥の小さい歯、気になったら歯科医院へ!

奥歯の奥に生えてくる小さい歯には、「親知らず」「過剰歯」「埋伏歯」「骨隆起」「残存乳歯」 など、さまざまな可能性があります。

痛みや違和感がある場合 → できるだけ早めに歯科医院を受診
違和感がなくても気になる場合 → レントゲン検査で確認してもらうのが安心

「これは何の歯?抜いたほうがいいの?」と疑問に感じたら、まずは歯科医院で相談しましょう。自分の歯の状態を知ることで、将来のトラブルを防ぐことができますよ!

そのままにしておくとどうなる?

奥歯の奥に小さい歯が生えてきたとき、放置してしまうとさまざまな問題が発生することがあります。

痛みや違和感の原因になる

  • 奥歯の奥はスペースが狭いため、新しく生えてきた歯が歯ぐきを圧迫し、炎症や腫れを引き起こすことがあります。

歯並びや噛み合わせに影響を与える

  • 小さい歯が無理に生えてくると、他の歯を押し出し、不正咬合の原因になることがあります。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

  • 奥歯の奥は歯磨きがしにくいため、歯垢が溜まりやすくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

このように、放置することで大きなトラブルを引き起こす可能性があります。気になる症状がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

なぜ奥歯の奥に小さい歯が生えるのか?

奥歯の奥に小さな歯が生えてくる理由には、いくつかの原因が考えられます。

親知らず(智歯)

一番よく見られるケースが親知らずです。通常、10代後半から20代にかけて生えてきますが、斜めに生えたり、歯ぐきの中に埋もれていたりすることもあります。

過剰歯

通常の本数より多く歯が生えてくることがあります。これは「過剰歯」と呼ばれ、奥歯の奥だけでなく、前歯の部分にも見られることがあります。

歯の萌出異常

本来生えるべき位置ではないところに歯が出てきてしまうこともあります。これは、顎の成長や遺伝の影響で起こることが多いです。

どのケースに当てはまるかを知るためには、歯科医院での診察とレントゲン撮影が必要になります。

どんな対策が必要?

奥歯の奥に小さい歯が生えたときに、どのように対応すればよいのでしょうか?

痛みや腫れがある場合

すぐに歯科医院を受診する
抗炎症作用のあるうがい薬でケアする

特に症状がない場合

しばらく様子を見る
定期的な歯科健診で経過を観察する

抜歯が必要なケース

親知らずが斜めに生えている、または隣の歯を押している場合
過剰歯が歯並びに悪影響を及ぼす場合
繰り返し痛みや腫れを引き起こす場合

自分の歯の状態を正しく把握し、必要に応じて適切な処置を受けることが大切です。

まとめ

将来のトラブルを防ぐために

奥歯の奥に小さい歯が生えてきた場合、適切な対応をすることで大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

定期的な歯科健診を受ける
→ 歯が正常に生えているかどうか、歯並びやかみ合わせに問題がないかを確認することが重要です。

歯磨きを丁寧に行う
→ 特に奥歯の奥は歯垢が溜まりやすい場所です。歯ブラシの毛先をしっかり届かせるように意識しましょう。

気になることがあれば早めに相談する
→ 違和感や痛みを感じたら、早めに歯科医院で診てもらいましょう。問題が大きくなる前に対処することで、余計な痛みや治療の負担を減らすことができます。

「奥歯の奥に小さい歯が生えてきた」と感じたら、まずは歯科医院でチェックを! 適切なケアと早めの対応で、健康な歯を守りましょう。