インプラントを怖い治療と感じ、二の足を踏む患者さんは多いです。カウンセリングや術後のフォローがきちんとした症例経験の多い歯科医院で行うとインプラント治療の怖さは解消されます。詳しくご紹介いたします。
インプラントが怖い原因
インプラントを怖いと思う原因として
- 手術を伴う治療であることが怖い
- 手術の後の痛みや腫れが怖い
- 入れ歯やブリッジと異なり費用が高い
- インプラントが長持ちするのか疑わしい
- インプラント失敗の体験談を見た
- インプラントという治療法になじみがない
- 歯医者さんで痛いことをされた経験がある
このような原因が考えられます。
インプラントとは欠損した部分の歯を補う治療法で、天然歯の歯根の代わりとしてチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上にセラミックなどで作られた上部構造(被せ物)を装着して噛めるようにします。
インプラント治療に対する怖さへの対処
インプラント治療を怖いと感じる方への対処としては、インプラントについて詳しく知り、手術を行う環境(歯科医師、医院、システム)が良好であるかを確認することが大切です。
ご自身のお悩みをドクターにカウンセリングで相談し、インプラントという治療についての理解がまず第一段階です。そのためには、不安を取り除くようなわかりやすい説明をする担当医がいてその医師に信頼がおけることはまず必要条件です。
1.外科手術を安全に行える環境であるか
まず、CTの設備が院内にあり、正確な診断がすぐ可能で、難しいインプラント症例にも対処できる技術が必要です。またインプラントの料金も相場の範囲内であるかどうかも重要です。極端に料金が安い、或いは高い場合は要注意です。
2.安全に行うためインプラント治療前に必要な処置があるか
顎の骨の量、質、厚みなどが足りない場合は、人工歯根を埋入することが出来ません。無理やりインプラント治療を行うと顎骨を貫通してしまうような事故に繋がります。そのような事故を防止するためにも、骨が足りないケースでは人工骨を造成する処置を先に行う必要があります。
3.術中や術後に痛みが出ないか
痛みや腫れについてはそれぞれ個人差があります。
術中は痛みが出ないように麻酔を使用する
術中は麻酔を投与するため痛みを感じません。緊張を減らす麻酔の投与(静脈内鎮静法)ができる医院があります。静脈内鎮静法は麻酔科医が患者さんの状態をコントロールします。歯科恐怖症の方はウトウトした状態のままインプラント治療を行うことが可能です。
術後の痛みや腫れに対しては薬を服用する
術後の痛みや腫れについては担当医の指示を守り生活をし、適切に痛み止めや抗生物質を服薬しましょう。また、インプラント治療が完了してからはメンテナンスを定期的に受けることが大切です。メンテナンスではインプラントの周囲の歯石や歯垢を除去できます。インプラント周囲炎というインプラントの動揺を予防することができ、インプラント自体の長持ちにも繋がります。
インプラントの怖さを解消に関するQ&A
インプラント治療を怖いと感じる原因には、手術の必要性、術後の痛みや腫れ、高額な費用、インプラントの耐久性への疑問、失敗体験談の影響、過去の歯科治療による痛みの経験などがあります。これらの不安要素を理解し、対処することが大切です。
インプラント治療中は麻酔を使用し、痛みを感じないようにします。麻酔科医による静脈内鎮静法も選択肢の一つです。術後の痛みや腫れに対しては、担当医の指示に従って生活し、適切な炎症止め薬を服用します。
インプラント治療の不安を解消するためには、まずインプラントに関する正確な情報を知ることが重要です。治療を行う環境や歯科医師の資質、使用するシステムを確認し、患者は自分の歯周組織の問題を医師やスタッフに相談し、理解を深めることが必要です。
まとめ
インプラントが怖いと感じる方は、メリットやデメリット、リスクもすべて説明を受けてください。患者さんの状態について的確に診断する豊富な経験を持っているか、設備なども整っているか、医師やスタッフに質問をすればきちんと返してくれる医院かどうか確認しましょう。医師や医院の特徴が見えてくるので、複数のクリニックでカウンセリングを受診することをおすすめします。