インプラント

インプラントが怖いけど怖さって解消できる?

インプラントが怖いけど怖さって解消できる?

インプラントを怖い治療と感じ、二の足を踏む患者さんは多いです。カウンセリングや術後のフォローがきちんとした症例経験の多い歯科医院で行うとインプラント治療の怖さは解消されます。詳しくご紹介いたします。

インプラントが怖い原因

インプラント治療は、失った歯を補うための効果的な方法ですが、治療への「怖さ」を感じている方が少なくありません。この怖さは、主に以下のような理由から起こっています。

インプラントを怖いと思う原因として

  • 手術を伴う治療であることが怖い
  • 手術の後の痛みや腫れが怖い
  • 入れ歯やブリッジと異なり費用が高い
  • インプラントが長持ちするのか疑わしい
  • インプラント失敗の体験談を見た
  • インプラントという治療法になじみがない
  • 歯医者さんで痛いことをされた経験がある
  • 費用面での心配
  • 治療後のトラブルへの懸念

このような原因が考えられます。これらの要因が複雑に絡み合い、インプラント治療を躊躇する患者さんが少なくありません。

インプラントとは欠損した部分の歯を補う治療法で、天然歯の歯根の代わりとしてチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上にセラミックなどで作られた上部構造(被せ物)を装着して噛めるようにします。

インプラント治療が怖いと感じる理由

インプラント治療の怖さを感じる理由は、以下のように分類できます。

手術に対する恐怖感

手術という言葉から連想される痛みや危険性が原因となって恐怖感が起こっています。多くの患者さんは、インプラントが大規模な外科手術だと思い込んでいることがありますが、実際には虫歯治療と同じ局部麻酔で行われ、埋入本数によって手術にかかる時間は違うものの、本数が少ない場合は手術時間も僅かで済みます。

費用に対する不安

インプラント治療は高額な治療法として知られており、その費用に見合う価値があるか疑問を抱く方も多いです。実際には、毎日の歯磨きを丁寧に行って、3~6ヶ月に一度定期健診で来院していただき、クリーニングを受けていただくことで、インプラントはかなり長持ちします。快適に噛めるようになることと、長持ちすることのメリットを考えると、決して高い治療ではありません。

費用についての透明性を確保する

  • 初回のカウンセリングで費用の詳細を説明する。
  • 支払い方法や分割払いについてご案内する。

失敗への懸念

治療後のトラブルや、インプラントがうまく定着しない可能性を心配する患者さんもいます。手術前にはCT検査を行って患者さんの骨の厚さや質が問題ないかを調べます。そのうえで治療計画を立てるため、無理な治療を行うことはありませんので、ご安心ください。

情報不足

十分な説明を受けていない場合、不安が大きくなります。特に、治療の流れや成功率についての知識がないことが不安を助長します。歯科医院で尋ねるか、インターネットでも調べることが出来ますので、ぜひ十分な知識を得て、疑問点を解決してから治療をお受けください。

十分な情報収集を行う

  • インプラント治療の手順や費用について事前にリサーチ。
  • 疑問があれば遠慮せず質問する。

治療スケジュールをしっかり確認する

  • 治療の流れを理解しておくことで安心感が増します。

インプラント治療に対する怖さへの対処

インプラント治療を怖いと感じる方への対処としては、インプラントについて詳しく知り、手術を行う環境(歯科医師、医院、システム)が良好であるかを確認することが大切です。

ご自身のお悩みをドクターにカウンセリングで相談し、インプラントという治療についての理解がまず第一段階です。そのためには、不安を取り除くようなわかりやすい説明をする担当医がいてその医師に信頼がおけることはまず必要条件です。

1. 事前にしっかりとしたカウンセリングを受ける

  • 患者さんの不安や疑問点を丁寧にヒアリングする。
  • 治療の具体的な流れやリスクをわかりやすくご説明する。
  • 成功例や症例写真によって安心感を与える。

カウンセリングを受けることで、患者さんは治療内容についての理解を深め、恐怖心を軽減できます。

2. 外科手術を安全に行える環境であるか

まず、CTの設備が院内にあり、正確な診断がすぐ可能で、難しいインプラント症例にも対処できる技術が必要です。またインプラントの料金も相場の範囲内であるかどうかも重要です。極端に料金が安い、或いは高い場合は要注意です。

3. 安全に行うためインプラント治療前に必要な処置があるか

顎の骨の量、質、厚みなどが足りない場合は、人工歯根を埋入することが出来ません。無理やりインプラント治療を行うと顎骨を貫通してしまうような事故に繋がります。そのような事故を防止するためにも、骨が足りないケースでは人工骨を造成する処置を先に行う必要があります。

4. 術中や術後に痛みが出ないか

痛みや腫れについてはそれぞれ個人差があります。

術中は痛みが出ないように麻酔を使用する

術中は麻酔を投与するため痛みを感じません。緊張を減らす麻酔の投与(静脈内鎮静法)ができる医院があります。静脈内鎮静法は麻酔科医が患者さんの状態をコントロールします。歯科恐怖症の方はウトウトした状態のままインプラント治療を行うことが可能です。

  • 現代の歯科医療では、痛みを最小限に抑える麻酔技術が発達しています。
  • 局所麻酔や静脈内鎮静法を組み合わせることで、患者さんはリラックスした状態で治療を受けられます。

麻酔の選択肢を知ることで、痛みに対する不安を軽減できます。

術後の痛みや腫れに対しては薬を服用する

術後の痛みや腫れについては担当医の指示を守り生活をし、適切に痛み止めや抗生物質を服薬しましょう。また、インプラント治療が完了してからはメンテナンスを定期的に受けることが大切です。メンテナンスではインプラントの周囲の歯石や歯垢を除去できます。インプラント周囲炎というインプラントの動揺を予防することができ、インプラント自体の長持ちにも繋がります。

参照先:歯科麻酔学会

治療後の不安を取り除くポイント

インプラント治療の怖さを解消するためには、術後のケアも非常に重要です。以下のポイントを押さえておくことで、安心感を高められます。

定期的な健診

  • インプラントの状態を定期的に確認することで、早期に問題を発見できます。
  • 健診時にメンテナンスのアドバイスを受けることができます。

正しい歯磨き方法の実践

  • インプラント周辺の歯垢を除去するため、専用の歯磨きアイテムを使用する。
  • 歯科医師や歯科衛生士の指導を受けることで、より効果的なケアが可能です。

生活習慣の見直し

  • 喫煙や過度の飲酒を控えることで、インプラントの長期的な安定性を保つ。
  • バランスの良い食事を心掛けることで、口腔内の健康を維持します。

これらのポイントを日常生活に取り入れることで、治療後の不安を取り除き、インプラントの寿命を延ばすことができます。

治療前の安心感を高めるためのステップ

インプラント治療の怖さを解消するためには、患者さん自身が治療に向けた準備をすることも大切です。以下のステップを参考にしてください。

信頼できる歯科医院を選ぶ

  • 経験豊富な歯科医師がいる医院を選びましょう。
  • 実績や口コミを確認することも重要です。

十分な情報収集を行う

  • インプラント治療の手順や費用について事前にリサーチ。
  • 疑問があれば遠慮せず質問する。

治療スケジュールをしっかり確認する

  • 治療の流れを理解しておくことで安心感が増します。

これらの準備を整えることで、治療に対する心の負担を大幅に軽減できます。

まとめ


インプラントが怖いと感じる方は、メリットやデメリット、リスクもすべて説明を受けてください。患者さんの状態について的確に診断する豊富な経験を持っているか、設備なども整っているか、医師やスタッフに質問をすればきちんと返してくれる医院かどうか確認しましょう。医師や医院の特徴が見えてくるので、複数のクリニックでカウンセリングを受診することをおすすめします。